ガイドに戻る

天津洋館と相声文化

天津の西洋建築と相声文化


天津は北京から高速鉄道でわずか30分だが、街の雰囲気はまったく別世界だ。北京人が政治談義に花を咲かせるなら、天津人はジョークを語り合う。

天津駅から徒歩10分で五大道に着く。ここには1920~30年代に建てられた2000棟以上のガーデンハウスが集まっている。イギリス式、フランス式、ドイツ式、イタリア式、スペイン式……街並みというよりは、万国建築の野外博物館だ。私は自転車を借りてゆっくり走り、とりわけ美しい洋館の前で立ち止まっては門柱の説明板を読んだ。この邸宅には北洋軍閥が住み、あの邸宅には愛国志士が身を潜めていた。午後の陽射しがプラタナスの葉を透かして馬場道に降り注ぎ、通り全体が静まり返り、時折通る馬車の鈴の音だけが響いていた。

五大道

五大道をあとにして古文化街へ向かうと、雰囲気は一変した。あたり一面に赤い提灯、楊柳青の年画、泥人張の看板が並び、空気には耳朶眼炸糕の甘い香りが漂っている。私はとある相声茶館に入り、ジャスミン茶とヒマワリの種を二皿頼んだ。舞台では太った役者と痩せた役者の二人が『扒馬褂』を演じている。ギャグが次々と繰り出され、客席からは種をかじる音と笑い声が絶え間なく響く。隣の席の年配男性は常連らしく、絶妙な場面では太ももを叩いて「ハオフオ!(好活儿、うまい!)」と舞台に声をかけた。

古文化街

夕食は狗不理包子の本店へ。正直なところ、今では天津の地元民はあまり狗不理を食べなくなっているが、私のような観光客にとっては「狗不理」という名前自体がひとつの儀式なのだ。

狗不理

伝統的な豚肉包子を一籠注文した。十六のひだがくっきりと浮かび、かじると皮はふんわり柔らかく、餡には濃厚な醤油と生姜とネギの風味が詰まっていた。感動的な味とは言えないが、普通の饅頭よりは確かに洗練されている。

狗不理

天津を離れる時、高速鉄道駅のアナウンスが天津訛りで流れた——「チン リュークーメンル ジュイーラ(旅客の皆さま、ご注意ください)」。私は思わず吹き出してしまった。この街では、駅のアナウンスでさえ漫才なのだ。